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2004 前期(学部生向け)言語学・応用言語学演習 VII
■ 講義題目:日本語の基本構造 ■ 授業目的 文の構造というものは、研究が進むにつれて新しい側面が明らかになっていくものであるから、定まった1つの答えがあるわけではないが、ある程度、衆目の一致する面もある。この授業では、具体的にいろいろな日本語の文を取り上げ、その構造について、どういう点をおさえておかなければならないかを議論する。基本的な構文ならば、大体の構造図が書けるようになることが目標である。受講学生の制限はないが、授業の主たるターゲットとして、言語学・応用言語学専攻の3年生を想定している。 まず、予習課題として、授業内容と関連する例文を集めてきてもらう。予習課題は、単位をとるかどうかと関係なく、原則的に授業に参加する全員が提出してほしい。そこで提出された例文に言及しながら、授業では、当該構文の構造について議論していく。(予習課題提出に関する詳しいことについては、下の項目を参照のこと。) 文の構造図は、自分で書いてみて初めて、様々な細かい点に注意を向けることができるようになる。また、ある程度、数をこなすことによって、省略していい部分といけない部分との区別がつくようになる。この授業では、毎授業の開始時に、復習テストとして構造図を書く練習をしてもらい、そこであらためて出てきた疑問点にも答えていく。この復習テストは出欠確認を兼ねており、細かい得点化はしないが、よっぽど出来の悪いものは区別したいと思っている。 また、最低1本のレポートを仕上げて提出することを単位認定の条件の1つとする。レポートでは、何らかの構文を自分で選んで、その構文の構造図はどのようなものか、理由をつけて説明した上で、結論としての構造図を書いてもらう。対象とする構文は、授業で取り上げたものでも、取り上げなかったものでも、かまわない。(レポート課題提出に関する詳しいことについては、下の項目を参照のこと。) 授業内容(更新日:2009.06.26)
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