2001年度 英語の構造 |
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この授業の目標と内容 | |||||||||||||||||
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カリキュラム内での位置づけ(「講義概要」より) | 「英米語学の基礎」において運用力向上に有益な英語学の基礎知識を修得した学生が、さらに音声・音韻・語・文・意味構造(語彙意味論及び論理的意味)のうち、担当者の選択する分野の知識を基礎より専門的に修得し、英語学的思考法を学ぶと共に、それと運用能力向上との関係づけをさらに追求することを目標とする。 | ||||||||||||||||
この授業の目標 | この授業では、言語の構造を追究していくというのがどのような営みか、その一端を追体験してもらいたいと思っている。英語の統語構造の基本を学ぶのが第一の目標であるが、それぞれの分析がどのような感覚とつながるものなのかが納得できるように、できるだけ日本語との比較対照を行いながら進めていく。 この講義の前半の目標は、文には構造があるということを感覚として理解することである。樹形図は本を見て習うものだと思っている人が多いようだが、本来、樹形図は自分の感覚を表現するための手段である。樹形図のどういう部分がどういうふうに感覚と結びついているのか、ということを理解した上で、自分の感覚にもとづいて樹形図を書けるようになってほしい。そのために、いろいろな具体例を出して、構造というものの感覚を理解できるようにしていきたい。 構造の存在ということを感覚として確立した上で、後半の講義では、構造の違いと意味の違いの対応を見ていく。同じ単語を使っていても、語順などが変わると、意味が微妙に変わってくる。どういう場合にどのように意味に影響が出るのかを具体的に学びつつ、さらに構造ということについての理解を深めてほしい。 |
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講義題目 | 日英語比較統語論 | ||||||||||||||||
授業の流れ |
この授業では、授業中の提出物が多いので、名簿順に着席してもらう。
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主要テキスト |
授業でプリントを配布する | ||||||||||||||||
授業では、範囲を決めて担当の学生を指名しておくので、担当の個所については、いろいろな質問に答えられるように、できるだけ予習してくることが求められる。わからなくても当然の問題もあるので、すべての質問に答えられる必要はないが、少なくとも、何がわからないかが自分ではっきりするところまで考えてくること。担当の学生以外は、授業中に指名されることはないが、授業の最後にその日の内容に即した小テストがあるので、各自、自分のペースに合わせて予習をすること。 | |||||||||||||||||
補助テキスト | ARCO: TOEFL Grammar Workbook, Phyllis L. Lim, Mary Kurtin, & Laurie Wellman, eds. (1998) MacMillan, USA | ||||||||||||||||
英語の構造を論じるには、当然のことながら、ある程度の英語全般の文法の知識が必要である。このテキストは、その点をチェックするためのものであり、1年で、この1冊を終える予定である。内容は特に授業で説明する必要はないと思うので、主に家庭学習用とし、授業の始めに確認の小テストのみを行うこととする。毎回、ページを指定しておくので、次の授業までに問題に答えられるようにしておくこと。 | |||||||||||||||||
評価の方法 |
この授業では、加点方式で評価する。出席状況・小テスト・授業で担当した時の答え方・レポートのそれぞれの点数を次のように点数化し、総計が 550 点以上となれば、単位を認定する(=つまり、成績評価点60以上が確約される)。
各自、自分で計画を立てて、自分に合った方法で 550点以上を獲得していってほしい。 550点以上を獲得すれば単位は約束するが、成績評価点が何点になるかはクラスの中の相対評価で決定する。点数表は常に公開しており、それまでの各項目の獲得点と、現時点での「予想点」が記載されている。これを1つの目安として、各自がんばってほしい。 |
小テストについて | |
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TOEFLテスト | 毎回の授業の初めに行う。補助テキストの初めから、3 section を目安として範囲を指定し、その中から10問出題する。ほとんどの場合、その英文が文法的に正しい文かどうかを判断して、不適切な部分を修正するという問題である。適切に修正できた場合にのみ正解として扱う。テキストには具体的に間違いの理由が説明してあるので、予習をしてくれば確実に習得できると思う。 |
内容テスト | 毎回の授業の最後に行う。その時間中に説明した事項の中で、もっとも理解しておいてほしい部分を確認するためのテストである。授業中にしっかり集中してポイントを理解するように努めてほしい。 |
答え合わせ | 小テストはお互いに答案を交換して答えあわせをしてもらう。答えあわせが終わったら、番号順に回収し、教師がチェックした上で後日返却する。 |
持って来るもの | 全員、読みやすい色(赤、青、濃い目の緑 etc.)の色ペンを用意すること。 |
採点者の記名 | 採点者は、必ず自分の番号と名前をその色ペンで記し、慎重にチェックした上で、合計点も記入すること。採点者の記名のない答案は無効とするので、採点者が記名を忘れていないか、採点してもらう人が責任を持ってチェックすること。 |
採点 | まちがった解答にマルがしてある場合には、原則的に、採点者の方からも減点するので、そのつもりで。答えに疑問がある場合には、その場で挙手して質問して解決してほしい。 |
レポートについて | ||
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レポート全般 |
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レポートA (補助テキスト) |
1回の授業で範囲だった部分の練習問題すべての正解文とその訳を書く。 このように↓書くこと
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レポートB (プリント) |
1回の授業で範囲だったプリントの内容を復習して、日本語でまとめる。どういう理由で、どういう結論が提示されているのか、説明の筋道がよくわかるようにまとめること。重要な例文や図などは省略せず、かつ、できるだけ要約してポイントが簡潔に述べられていることが望ましい。 冒頭には、このように↓書いておくこと
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レポートC |
その他、授業内容に関係のある参考書の内容をまとめてレポートとして提出することも認める。たとえば、以下の本の場合、どの部分をまとめてもらってもかまわない。他の本を取り上げる場合には、事前に相談に来ること。
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