2018 前期(学部生向け)言語学・応用言語学演習 XVII

連絡事項がある場合には、Moodle からメッセージを送ります。

講義題目

 対話の構造

授業目的

 私たちの生活は、コミュニケーションと無縁のままではいられない。それほど身近かなものでありながら、そもそもコミュニケーションとは、何のために、どのように行なわれているかということも、まだまだ明らかではない問題であり、どのような場合に「成功」もしくは「失敗」とみなすべきなのかも必ずしも自明ではない。この授業では、この問題に言語学の観点から取り組んでみたい。  コミュニケーションは、ことばがすべてではないものの、ことばがコミュニケーションに果たす役割が大きいことは確実である。まずは、コミュニケーションの機能と分類を大づかみにした上で、さまざまな機能語がコミュニケーションの観点でどのような役割を果たしているかをざっと観察する。それから、グループごとに機能語の1つを選んで、そのグループで協力して以下の3種類の作業を行なう。
  • コーパスを見ることによって、その機能語に何種類の用法があるかを看破し、コーパスの例文にラベル付けを行う分類ガイドラインを作成する。
  • その機能語に関する先行文献を探し、よりわかりやすい分類ガイドラインを作るための情報がないか調べる。
  • 改善した分類ガイドラインにしたがって、あらためてコーパスを分類し、その分類方法が人によって揺れがないかどうかを確認する。
  • 自分たちのガイドラインが従来のものよりも優れているということを示す発表資料を作成する。
最終的には、今年度末に行われる言語処理学会での発表を目指す。
 また、授業中に適宜、Word, Excel, Powerpoint の効果的な使い方について情報交換を行う。

授業の進め方

  • この授業では、Moodle というシステムを使うので、受講学生は全員、何か edunet に接続できる機器(パソコン・タブレット・スマホ)を持ってくること。Moodle の説明は、ここにある。
  • 授業においては、グループで協力して課題を遂行し、最終的には、個人個人に割り当てられた課題を提出してもらう。
  • 授業の進め方は、下の表に示している通り。

単位の認定と評点について

  • 学期末試験は課さない。
  • 単位は、各種課題と授業の参加状況に基づいて判定する。

授業内容

(更新日:2017.04.11)
第1回 2018.04.12.
授業中の活動内容 班分けと班の中での係(discussion リーダー、班内の役割を決める。
次回までの作業 データシートを見て、分類ガイドライン案を考えてみる。
第2回 2018.04.19.
授業中の活動内容
次回までの作業 関連文献情報を集め、できる範囲で入手する。
第3回 2018.04.26.
授業中の活動内容
次回までの作業 自分の担当の先行研究を読み、記述的一般化だけを抜き出したまとめを Word で作成する。
第4回 2018.05.01.
授業中の活動内容
次回までの作業
第5回 2018.05.10.
授業中の活動内容
次回までの作業 先行研究に基づいて、ガイドライン作成において課題となるポイントをまとめていく。(→予稿集原稿の土台になる。)
第6回 2018.05.17.
授業中の活動内容
次回までの作業 データシートの分類を進める。
第7回 2018.05.24.
授業中の活動内容
次回までの作業 班内でカッパ値を計算してみる。
第8回 2018.05.31.
授業中の活動内容
次回までの作業 データシートの分類とガイドラインの修正を進める。
第9回 2018.06.07.
授業中の活動内容
次回までの作業 データシートの分類とガイドラインの修正を進める。
第10回 2018.06.14.
授業中の活動内容
次回までの作業 データシートの分類とガイドラインの修正を進める。
第11回 2018.06.21.
授業中の活動内容
次回までの作業 ポスター案を準備する。
第12回 2018.06.28.
授業中の活動内容
次回までの作業 統合ガイドラインに沿って、データシートの分類を修正する。
第13回 2018.07.05.
授業中の活動内容
次回までの作業 ポスターを修正する。
第14回 2018.07.19.
授業中の活動内容
次回までの作業 予稿集原稿を仕上げる。
第15回 2018.07.26.
授業中の活動内容 福井先生の集中講義のため、休講
次回までの作業 最終成果物を提出する。