2010 後期(院生向け)理論言語学研究 II

ここに連絡事項を掲載することがありますので、関係者はときどきチェックするようにしてください。

講義題目

 格と統語理論

授業目的

 この授業では、生成文法における格というものの位置づけについて考察する。まず、特に英語と日本語に関するいくつかの基本文献を読んだ上で、具体的なケーススタディとして、高井 (2009) の分析を取り上げる。
 原則的に、毎授業、学生が担当の論文をまとめてプレゼンする。その論文のどういう側面を中心のどの部分についてまとめるかは、事前に教員と話し合って準備すること。

授業内容

(更新日:2010.11.16)
第1回 2010.10.18.
内容 Case filter
論文 Rouveret, A. & J.R. Vergnaud (1980) "Specifying Reference to the Subject," Linguistic Inquiry 11-1, pp.97-202.
担当 池田
第2回 2010.10.25.
内容 INFL と Case
論文 Stowell, Tim (1982/1983) "Subjects Across Categories," The Linguistic Review 2, pp.285-312.
担当 廣永
第3回 2010.11.01.
内容 structural Case と inherent case
論文 Belletti, Adriana (1988) "The Case of Unaccusatives," Linguistic Inquiry 19-1, pp.1-34.
担当 東寺
第4回 2010.11.08.
内容 null Case assigner 1
論文 Larson, Richard K. (1985) "Bare-NP Adverbs," Linguistic Inquiry 16-4,595-621.
担当 池田
第5回 2010.11.15.
内容 日本語と格 1
論文 Saito, Mamoru (1983) "Case and Government in Japanese," WCCFL 2, 247-259.
担当 王慶
第6回 2010.12.06.
内容 null Case assigner 2
論文 Larson, Richard K. (1988) "On the Double Object Construction," Linguistic Inquiry 19-3, pp.335-391.
担当 郭楊
第7回 2010.12.13.
内容 日本語と格 2
論文 Takezawa, Koichi (1987) A Configurational Approach to Case-Marking in Japanese, Doctoral dissertation, University of Washington, chapter 2.
担当 菅沼
第8回 2010.12.20.
内容 日本語と格 3
論文 Kuroda, S.-Y. (1988) "Whether We Agree or Not: A Comparative Syntax of English and Japanese," Linguisticae Investigationes 12, pp.1-47, also in Kuroda (1992) Japanese Syntax and Semantics, Kluwer Academic Publishers, Dordrecht, pp.315-357.
担当 壱岐
第9回 2011.01.17.
内容 日本語と格 4
論文 高井岩生 (2009) 『スコープ解釈の統語論と意味論』, 博士論文, 九州大学.
担当
第10回 2011.01.24.
内容 日本語と格 5
論文 高井岩生 (2009) 『スコープ解釈の統語論と意味論』, 博士論文, 九州大学.
担当
第11回 2011.01.31.
内容 日本語と格 6
論文 高井岩生 (2009) 『スコープ解釈の統語論と意味論』, 博士論文, 九州大学.
担当