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      この授業の目標と内容      
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カリキュラム内での位置づけ(「講義概要」より) 「英米語学の基礎」において運用力向上に有益な英語学の基礎知識を修得した学生が、さらに音声・音韻・語・文・意味構造(語彙意味論及び論理的意味)のうち、担当者の選択する分野の知識を基礎より専門的に修得し、英語学的思考法を学ぶと共に、それと運用能力向上との関係づけをさらに追求することを目標とする。
この授業の目標 この授業では、言語の構造を追究していくというのがどのような営みか、その一端を追体験してもらいたいと思っている。英語の統語構造の基本を学ぶのが第一の目標であるが、それぞれの分析がどのような感覚とつながるものなのかが納得できるように、できるだけ日本語との比較対照を行いながら進めていく。
 この講義の前半の目標は、文には構造があるということを感覚として理解することである。樹形図は本を見て習うものだと思っている人が多いようだが、本来、樹形図は自分の感覚を表現するための手段である。樹形図のどういう部分がどういうふうに感覚と結びついているのか、ということを理解した上で、自分の感覚にもとづいて樹形図を書けるようになってほしい。そのために、いろいろな具体例を出して、構造というものの感覚を理解できるようにしていきたい。
 構造の存在ということを感覚として確立した上で、後半の講義では、構造の違いと意味の違いの対応を見ていく。同じ単語を使っていても、語順などが変わると、意味が微妙に変わってくる。どういう場合にどのように意味に影響が出るのかを具体的に学びつつ、さらに構造ということについての理解を深めてほしい。
講義題目 日英語比較統語論
授業の流れ この授業では、授業中の提出物が多いので、名簿順に着席してもらう。
  • 毎授業のはじめに、補助テキストの指定個所から抜粋した小テストを行う。(その間に前の週のテストを返却する)
  • 主要テキストについて、担当の学生との質疑応答を交えながら、要点を解説していく。
  • その日までの授業内容に基づいた小テストを行う。
  • 次回の範囲、担当学生などの指定
補助テキスト ARCO: TOEFL Grammar Workbook, Phyllis L. Lim, Mary Kurtin, & Laurie Wellman, eds. (1998) MacMillan, USA
英語の構造を論じるには、当然のことながら、ある程度の英語全般の文法の知識が必要である。このテキストは、その点をチェックするためのものであり、1年で、この1冊を終える予定である。内容は特に授業で説明する必要はないと思うので、主に家庭学習用とし、授業の始めに確認の小テストのみを行うこととする。毎回、ページを指定しておくので、次の授業までに問題に答えられるようにしておくこと。
やむをえない理由で欠席したとき(もしくは準備が足りなくて小テストの点数が著しく悪かったとき)の救済措置として、その日、指定されていた範囲の問題すべてに訳と答えを添えて書いて提出すれば、この小テストの補充として考慮する。点数は、一律、満点の8割程度とする。

主要テキスト
授業でプリントを配布する
授業では、範囲を決めて担当の学生を指名しておくので、担当の個所については、いろいろな質問に答えられるように、できるだけ予習してくることが求められる。わからなくても当然の問題もあるので、すべての質問に答えられる必要はないが、少なくとも、何がわからないかが自分ではっきりするところまで考えてくること。担当の学生以外は、授業中に指名されることはないが、授業の最後にその日の内容に即した小テストがあるので、各自、自分のペースに合わせて予習をすること。
やむをえない理由で欠席したときの救済措置として、その日にやったテキストの内容をレポートとしてまとめて提出すれば、復習テストの補充として考慮する。重要な例文や図などは省略せず、かつ、できるだけ要約してポイントが簡潔に述べられていることが望ましい。点数は出来によって、復習テストの満点の5割〜10割とする。
参考図書 「はじめての人の言語学 −ことばの世界へ」
  上山あゆみ著 くろしお出版
  (ISBN 4-87424-051-8) \2200
日本語についての理解を深めることが結果的に英語の理解を深めることも多い。授業では直接この本の解説はしないが、練習問題を提出すれば、自由課題として考慮する。この本は図書館の指定図書として配架してもらう予定である。
テストについて テストはお互いに答案を交換して答えあわせをしてもらう。答えあわせが終わったら、番号順に回収し、教師がチェックした上で後日返却する。
  • 全員、色ペンを用意すること。
  • 採点者は、必ず自分の番号と名前をその色ペンで記すこと。(採点者の記名のない答案は無効とするので、各自チェックすること)
  • 採点者は慎重にチェックし、合計点も記入すること。(まちがった解答にマルがしてある場合には、採点者の方からも減点する)
  • 答えに疑問がある場合には、その場で挙手して質問すること。
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