謝 辞

 この本のもとになった原稿は、京都コンピュータ学院で言語学の授業に用いていた講義資料です。同学院の作花一志先生の御好意により、講義ノートをコピー製本していただき授業で用いていました。その残部をいろいろな先生方に見ていただくうちに、長谷川信子先生や田窪行則先生が出版をすすめてくださり、特に田窪先生のお力添えでくろしお出版からこの本を出していただけることになりました。自分自身がまだまだ勉学の途中にありながら、このような入門書を出版することにはかなりためらいがありましたが、自分なりに考えた説明に対して多くの方々から御意見をたまわるいい機会ですので、それを今後の糧にしていきたいと思っています。

 この本を出版するにあたり、多くの先生方にお願いして内容をチェックしていただきました。私の思い違いや不適当な点などをずいぶん指摘していただき感謝の念にたえません。次にお世話になった先生方の御氏名をアイウエオ順にあげさせていただきます。なお、カッコ内に主にコメントをいただいた箇所をしるしておきました:金水敏先生(1章・2章・3章)、柴田紀男先生(4.8.のインドネシア語)、田窪行則先生(全体にわたって)、中川正之先生(4.2.の中国語)、野村泰幸先生(4.7.のドイツ語)、福嶌教隆先生(4.4.のスペイン語と4.5.のイタリア語)、益岡隆志先生(1章・2章・3章)、三藤博先生(4.3.のフランス語と4.6.のラテン語)、森口恒一先生(4.9.のタガログ語と4.8.のインドネシア語)、油谷幸利先生(特に4.1.の韓国語)、吉田和彦先生(5.1.の比較言語学と4.7.のドイツ語)。

 また、これまで言語学の指導をしていただきました多くの先生方に恩恵をこうむっていることはいうまでもありません。まず、私に言語学の手ほどきをしてくださいました恩師の西田龍雄先生にこの場をかりて心から感謝の意を表したいと思います。同様に、佐藤昭裕先生、水光雅則先生、壇辻正剛先生、山梨正明先生、吉田和彦先生のこれまでのご指導に対しましても厚く御礼申し上げます。

 この本が出版にいたるまでには、くろしお出版の岡野ゆみ子さん及び福西敏宏さんにいろいろとお世話になりました。また、京都大学文学部言語学研究室の友人である岩井康雄氏、定延利之氏、杉山耕史氏、吉田夏也氏には内容や説明の仕方についてのべ20時間をこえる相談にのっていただきました。ほかにも多くの方々にお世話になりましたが、ここでは紙幅の都合上、一部の方々のお名前しか記せないことをお許しください。

 現在の段階では内容・印刷などに関して細心の注意をはらったつもりですが、まだ間違いが多々あるかもしれません。これから一層努力してよりよくしていく所存です。

1991年1月
上山あゆみ